成約実績

実績12 体調不良のため、グループホーム運営会社(売上60百万円・東京都)を売却

売却対象事業

事業内容 グループホーム
地域 東京都
売上規模 60百万円
売却理由 オーナーの体調不良

買い手企業

事業内容 介護事業
売上規模 非公表
買収目的 規模の拡大
スキーム 株式譲渡
概要

売り手企業は、2ユニットのグループホーム1棟を都内で運営しており、小規模ながら入居者に丁寧に向き合うサービスと好立地により、地域での評判も高かった。しかし、創業オーナーが高齢となり、また最近では体調があまりよくないということもあり、社内に後継者がいないことから、他社への売却を決断するに至った。

都内のグループホームは総量規制により新規開設が容易でないため、都内のグループホームの買収ニーズは非常に高く、本件についても打診開始時点から問合せが多く入り、大変な人気案件となった。本件はオーナーの希望により、初期の打診候補数を10社内外と通常より少なめに限定したが、それでも3社から希望条件に合う意向表明が提示され、その中から対象会社と同じく地元密着で安定的な運営に信頼感のある1社を最終候補先として選定した。

買い手企業は、売り手企業と同エリアにおいて複数の介護施設等を運営する中堅介護企業で、同地域に複数の介護施設を有していた。そのため、人繰り等の面で当該M&Aにより大きなシナジーを生み出せるとの想定から、当初から本件に強い興味を示した。

本件では、意向表明を提出した3社の金額的条件はほぼ同一であったが、面談時の印象、地元での評判、対応の柔軟さ等が勘案され、上場している大手介護企業が手を上げる中で、未上場の中堅企業が最終候補先として選ばれることとなり、中小企業のM&Aでは、金額以外の要素も買い手選びの重要な要素となることが改めて示された形となった。

意向表明後は、双方の合意の下、急ピッチで手続きが進み、打診開始より3カ月強でのスピード成約となった。

当該M&Aにより、売り手は信頼ある企業に事業を承継し安心して引退することができ、買い手企業は既存施設とのシナジーが大きい近隣の介護施設を取得することで、地域ドミナントの進展と規模のメリットの獲得に成功した。

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